ray , self produce diary

思ったことを他人が読めるように書く練習。

約束の時間より少し前に教室に着いた。

そこには約束の人と違う人たちがいて、それなのに約束と同じ事をしていたので、思わずUターンしてしまった。

約束が違う。

このグループに混ざるには疎外感が過ぎる。

約束の人がここに加わったとしても過半数が約束の人でないことになるので居心地が悪い。言い訳を考えながら約束の時間を過ぎても教室には戻らなかった。

ひとりでフラフラしているところを見られたくなくてフラフラして、居場所のなさに哀しくなった。

やるかやらないかは、やる方を選ぶと決意したばかりなのに、どうしてこう疎外感に弱いのか。

自分の参加を事前に知られていないところに参加して驚かれること、そこでもしかしたら負の感情を抱かれるかもしれないことが嫌なのか。

どうしてこう自分に自信がないんだろう。

確執があるわけでもなく一人一人とは普通に仲良く話せるのに、どうしてグループになるだけで怖くなってしまうのだろう。

見えない糸で線引きされて、疎外感を感じるからか。

見えない糸が見えない人、にはなれないので、見えても越えていける人、に、なりたい。

見えても越えようと思わない人もいるけど、きっと私は、越えられない自分に嫌気がさす人だから。

届いたメッセージで、約束は嘘ではなかったことを知る。

約束は違う場所で約束の人たちと行われた。

囲われた自分の糸に安心しながら、ほどいてしまいたいとも思った。他の人に糸を感じてほしくない。自由に繋がりたい。

勘違いをして話しかけなくてよかった。

勇気を後悔することにならなくてよかった。

そう思いつつも、もし糸を越えたらその簡単さに気がついたのかもしれないとも思った。

糸を越えていったら、見えない糸が本当に見えなくなる日が来るんだ、きっと。